意識的に体を動かすことが大切です

日本の健康づくり対策のために始まったのが「健康日本21」という取り組みです。現在、国民の健康に対する関心が高まっており、日ごろから運動している人やフィットネスクラブの会員数も増えつつあります。健康意識が高まり、活発に身体活動が行なわれることで健康増進にもつながります。「健康日本21」では、国民の身体活動・運動への意識や態度を改善し、イキイキと運動できることを目的としています。

何よりも大切なのは日ごろの心がけ。通勤・買い物ではなるべく歩く、エレベーターやエスカレーターではなく階段を使うなど意識的に日常生活に体を動かす機会を取り入れるといいでしょう。もっとも簡単に取り組めるのはウォーキングではないでしょうか。そして適度な運動は毎日を活動的に過ごすための基礎体力づくりに効果があります。息が少し弾む程度の運動をしてみましょう。

運動量の少なさが懸念されるのが、定年を迎えた高齢者です。社会的役割が減少すると、身体的にも精神的にも生活機能が衰えてくる可能性があるため、ある程度の運動は欠かせません。高齢者がある程度の運動量を確保するには、体に痛みが出る前に積極的に外出したり、ボランティアやサークルなどの地域活動に参加したりするのが有効だといわれています。運動を楽しみたい高齢者から人気を集めているのはゴルフをアレンジした新たなスポーツであるグランドゴルフ。運動場や河川敷、公園など好きなところにホールポストを立てるだけで始められ、人数や時間の制限もない手軽さがうけています。中には生涯スポーツ応援団のような通販サイトでグランドゴルフクラブを購入し、楽しみながらも真剣に取り組んでいる人もいるようです。

規則正しい運動をしている人がそうでない人に比べて健康であるのは事実。運動しているからといって必ずしも病気を引き起こさない訳ではありませんが、人間の体は使わないとどんどん衰えていき、身体機能に異常をきたす確率が高まります。いつまでも元気に過ごすためには、日ごろの意識が大切です。